直感的に使える? アフォーダンス?
「直感的に使える」という常套句に違和感がある。大抵の場合は「初見で使える」のほうが妥当な表現。
「初見で使える」からといって「直感的」とは限らない。というか真に「直感的」な人工物って、デジタル領域では皆無に等しいのでは。
「直感的に使える」ということにちなんで「アフォーダンス」という言葉を使うのは大抵の場合妥当ではない。
直感的であろうとなかろうと、使用法の把握に相当な試行錯誤を要したとしても、結果的に「使えた」瞬間にアフォーダンスは「あった」ことになるわけで。
「直感的に使える」ことが「初見で使える」ことを意味するとも限らない。楽器などの専門的な人工物は、初見では上手く使えないが、熟練すれば直感的に使えるようになる。
- 作者: クラウスクリッペンドルフ,Klaus Krippendorff,小林昭世,西澤弘行,川間哲夫,氏家良樹,國澤好衛,小口裕史,蓮池公威
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