すべてがインフォメーション・アーキテクチャだ
いまやインフォメーションアーキテクトが求められるのは、コミュニケーションの分野だけでなく、社会システム・経済・建築・教育といった幅広い分野になっているのです。
というarchitextureへの返答です。
都市環境のすべてが「インフォメーション・アーキテクチャ」です。ここで「すべて」と言ってるのは、「都市環境の、物質的環境と情報的環境の両面」ということです。フロリディ(情報の哲学)+クリッペンドルフ(意味論的転回)的な意味で:
- 情報/ITアーキテクトのための「使える!フロリディ情報哲学」(2013年8月20日) - 石橋秀仁
- ユーザー・エクスペリエンスについて考える人に読んで欲しいクリッペンドルフの『意味論的転回−デザインの新しい基礎理論』 - 石橋秀仁
もちろん「人工物(artifact)でないもの」は「アーキテクチャ」に含みませんけどね。うっかり「自然」と呼んでしまいがちな街路樹だって、まったく自然ではなくて山奥から運んで持ってきてるわけですからね。都市環境に手付かずの「自然」なんて原子1個も残ってないわけです。
なので、「都市すべてがアーキテクチャ」です。これはいいですよね。
そのうえで、ぼくは「アーキテクチャはすべてインフォメーション・アーキテクチャだ」と言います。人は世界を情報として経験しますから。物質的な建築物であっても、人の経験としてはインフォメーション・アーキテクチャなわけです。
怪しげなUMLで表現してみたり:
図に描いてないけどObjectは人工物(Artifact)と自然物(NaturalObject)の区別をしたいですね。そして「ArtifactのCompositeがArchitectureである」と言いたい感じ。意味不明ですかね。