石橋秀仁(zerobase)書き散らす

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電子書籍業界はビジョン不足?

電子書籍は「未来っぽい」のに、電子書籍の分野から「2020年の出版文化」を語る人を見かけたことが無い。なんでだろう?

電子書籍そのものを詳しく描いたSF作品も見たことがない。物書きは本好きな人が多くて、これまでも「書物」を題材にした小説がたくさん書かれてきた[1]。それなのに「電子書籍」を題材にした小説は、見かけない。なんでだろう?

どうやら、書籍という形態そのものへのこだわりが、過去および現在を保守する思想であって、決して「未来的」ではないのだということが分かってきた。

では、「書籍」に「未来」はないのだろうか?

そう考えるのはつまらない。逆に伝統的な「書籍」という形態を保守することの未来志向性を見出せないか。それはとても面白いことだ。

そんなことをBCCKS取締役の田中さん(ゼロベース社員でもある)と話した。

「2020年の出版文化を考えるワークショップ」とかやったら面白いかもしれませんね。


  1.  『ビブリア古書堂の事件手帖』なんて出版界のちょっとした事件になるほど売れた。  ↩