時間単価を重視する経営
プロフェッショナル・サービスの収益性の方程式を紹介します:
粗利益 = 勤務時間 × 稼働率 × 時間単価 × (1 - 原価率)
- 稼働率:勤務時間中の売上になる(顧客に請求できる)作業時間の比率
- 時間単価:時間当たり請求額(売上)
- 原価率:売上に占める売上原価の比率。売上原価は外注費など。販管費は含まず。
うちの場合は、個人独立採算制なので、自身の粗利益から本部費を会社に支払った残りが、自身の受け取る報酬になります。
→自立したプロフェッショナルのための自由な企業の制度 - Zerobase Journal
最重要指標は「時間単価」
「時間単価」という KPI が最重要です。
この場合は、その本人が生み出した付加価値=粗利益ベースで考えてるので、正確には「時間あたり粗利益=時間単価×(1−原価率)」ということになります。
時間単価が上がると、プロフェッショナルとしての自信につながります。他人による評価であり、市場による評価なのですから。
時間単価の上昇は、余暇も同時に生み出します。同じ金額を稼ぐために必要な勤務時間が減るので。ワーク・ライフ・バランスの観点でも時間単価の上昇が鍵です。
スタッフ一人ひとりの時間単価を上げていきたいですね。
効率的に稼いだら選択肢が増える
プロフェッショナル・サービスの本質は「時間の切り売り」です。専門知識で高い単価を得ていても、本質的に労働集約型です。アルバイトと変わらないのです。だから「時間」を高く売ることが大事なのです。「時給を上げる」ということです。
もちろん、お金がすべてではない、というか、だからこそ、お金を効率的に稼げれば、お金にならないことをする時間も生まれるわけです。
ぼく個人としては「マニフェスト」に書いたようなことをやりたいです。お金にならないこともしたいです。
プロフェッショナル・サービス・ファーム―知識創造企業のマネジメント
- 作者: デービッドマイスター,David H. Maister,高橋俊介,博報堂マイスター研究会
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
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