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石橋秀仁(zerobase)書き散らす

まじめなブログは別にあります→ja.ishibashihideto.net

政府CIO補佐官の公募を見て、待遇の低さに驚く

(結構駄文であることをあらかじめお断りしておきます)

募集要項によると、政府CIO補佐官の報酬は「日額 40,460円~59,280円」とのこと。うん、安いね。ありえない。「週3日以内」「1年契約」のパートタイム・ジョブで、これは。

専門性の高い人を短時間雇うのは、一般的に高い時間単価になります。弁護士5万円/時とか。

日額5万円で8時間勤務だと6,250円/時ですよ。なにそれ。

これ、応募する人、「日額5万円」に目がくらんじゃった層の人か、「お国のために滅私奉公」でけっこういろいろ捨てられる人の、どっちかじゃん。

たとえばフルタイムのサラリーマンだったら、「いまの仕事は辞めるの?」って話だし。よっぽどいい会社なら「週2契約」とかにして継続雇用契約になるかもしれないけどね。

いわゆる「回転ドア」っていう言葉があって、行政と民間企業の間をグルグル人が行き来できるっていう意味なんだけど、この場合、なんでしょうねえ。半身だけ入れる感じで、そこにとどまれないし、元には戻れないっていう…

エスカレーターに「手すりの外に乗り出さないでください」って書いてあるの連想したわw

冗談はさておき、「日額5万円」ってのはサラリーマンの給与換算で「月額100万円」にはならないですね。(まあ個人事業主とか確定申告したことある人じゃないと分からないかもしれないけど)

この報酬では「お国に滅私奉公」って感じですなあ。余裕があって「お金じゃない」って思える人しか、無理ですね。「やりたいけど、家計的に無理…」っていう有能な人が漏れるのは残念。

政府CIO補佐官の有力候補者って、すでに年収1千万円以上を稼いでる人だろうと思うんですよね。

家族がいて、急に生活水準落とすわけにもいかないだろうし。

いろいろと「大丈夫か?」と思ってしまう報酬水準設定でした。

日本国政府は優秀な政府CIO補佐官を採用する気があるんだろうか。

まあぼくが事実誤認してる部分もあるでしょうから、誤りがあれば事情通にご指摘いただきたいです。

例えば、これと並んでフルタイム職も募集してる? ならフルタイムかパートタイムか選べるので、どっちかだけよりいいと思う。

※細かい話:経費や税金(所得控除など)も気になりますね。社会保険・年金の被保険者資格はどうなんだろ。給与所得控除はどうなんだろ。なんとなく予想だけど、あんまり福利厚生的なのはないだろうし、経費もけっこう自腹になると思うんですよね。だから実質的な所得は、サラリーマンのときに比べて、額面の差以上に大幅に落ちると思われ。んで、都合よく残り週2の仕事なんて見つかるはずもなく。

勤務条件

募集要項によると:

  1. 勤務地 :内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室、派遣先府省の指定する場所 (東京都23区内)
  2. 勤務日数:原則として、1週間当たり3日を超えない範囲内でかつ1日当たり7時間 45分を超えない範囲内で任意に定める日
  3. 勤務時間:7時間45分/日(9時30分から18時15分まで(指定の時間に1時間の昼休 み))
  4. 任期 :平成26月4月1日から平成27年3月31日まで(更新あり)
  5. 給与等 :日額 40,460円~59,280円(資格経験等を考慮して決定)
  6. 諸手当等:通勤手当相当支給あり。
  7. 休日 :土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日) 年次休暇は任用の日から6か月経過後に付与(全勤務日の8割以上出勤 することが条件) .8 その他 :内閣官房における非常勤の国家公務員として任用(各府省に配置される場合は派遣先府省の職員との併任)されます。国家公務員法(昭和22年法律第120号)の適用を受け、国家公務員としての守秘義務、職務専念義務等が課せられます。なお、兼業規制は課せられません。

追記

内閣官房が「政府CIO補佐官」20人程度を公募、月収は最大120万円:ITpro(2013/01/25):

勤務体系は2種類あり、A型は週5日勤務、B型は週3日以内の勤務。募集人数はA型が4人程度、B型が17人程度。給与は資格や経験によって日額4万460円から5万9280円。A型で月間20日勤務した場合の月給は最大約120万円となり、要件を満たせば期末手当(ボーナス)も支給する。

とある。フルタイムとパートタイムの両方ですね。ならいいか、といいたいけど、パートタイムの単価が安いんだよ。フルタイムとパートタイムの時間単価が一緒っていうの、意味わからんって。

ただ、応募する側の経済的インセンティブが無いわけでもないだろうとは思う。「キャリア上の大きな機会」と捉える人はいるでしょうね。というのは、「元政府CIO補佐官」という経歴を高く買ってくれる次の仕事を見つけるつもりの人なら。まあ、でもそういう人はどっちかというとフルタイムのほうだと思うなあ。

パートタイムなら、理想は「いまの仕事を続けつつ、週3で政府の仕事を」なんだけど、そんな都合のいい職場ばかりじゃないって。とくに、ここは日本なんだから。日本的雇用慣行・雇用制度なんだから。

ちなみに、上の記事には「要件を満たせば期末手当(ボーナス)も支給する」とあるけど、今回の募集要項には書いてない件。謎。たぶんボーナスが出るのはフルタイムの場合だけなんだろうな。なおさら「パートタイムは悪待遇」という印象だわ。で募集人数はパートの方が何倍も多いわけで。

なんかぼくが事実誤認してるだけだと思いたいですけど。綿密なリサーチとか事前の候補人材へのヒアリングなどやったうえでやってると思いたいですけど。入手した情報から判断する限りは…

「金じゃない、大義名分だ」って人もいるよ、いますよ。だから、それっぽいコンテンツにリンクしてほしいですよ。政府CIOポータルってのがあるんだから。何のために作ったんですかね。CIOの横顔 / 政府CIOポータルっていう場所にエンドユーザーを意識し、事実を見つめて ─政府CIO 遠藤紘一氏に聞く─というコンテンツがある。こういうので政府CIOのメッセージに共感した人とかは「金じゃなく、大義名分」で動くかもね。だから、リンクしようぜ…

募集開始しました」っていうお知らせから募集要項にリンクしてないし。 募集要項から政府CIOポータルにリンクしていないし。

ぼくのところには募集要項のリンクがシェアされてきたし。まあそうだよな。いまのサイト構造だと、そういうふうになるよ。で、そこで募集要項を見る人はいるけど、そこからの動線とか設計されてないんだよね。もったいない。興味を引いて、動機付けをして、メッセージを読ませて、ってやれば、応募者増えるよ。しかも利己的な理由だけじゃなくて大義名分で動くタイプの優秀な人がさ。

そもそも「採用スペシャルサイト」つくってもいいくらいなのだよ。まったく、人材採用ってもんが、わかってないな。わかってないなら、専門家にトータルプロデュースを頼めばいいのに、頼んでないよねこれ明らかに。