石橋秀仁(zerobase)書き散らす

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Windows Storeが「最もオープンなプラットフォーム」としてネイティブアプリよりもPackaged Web Apps(ガワネイティブ)を推していく可能性

MicrosoftがWindows Storeを成功させる道筋として、C#製のネイティブアプリより、HTML+JS製のPackaged Web Apps ^1 (ガワネイティブアプリ)を推していく道筋がありそうです。

(未来予測ではなくて、期待です。物語的に面白い展開への期待)

  1. 後発で相対的に魅力に乏しいアプリストアがアプリを誘致する道として
  2. Windows RTという製品を活かす道として

デ ベロッパー側から見ると「MicrosoftはWindows Storeに囲い込もうとしていない」ように見えます。Packaged Web Appsはプラットフォーム依存性が(iOSやAndroidのネイティブアプリに比べれば)低いです。

PhoneGapを使えば、Windows Store向けのPackaged Web Appsを作るのと同時に、iOSアプリとAndroidアプリもできてしまうわけですね。

技術ブランディングや言説競争の観点で言えば、面白い展開を期待してしまいます。かつての「ブラウザ戦争」を知っている者としては。

昨今、ブラウザ機能を先進的に独自拡張しまくりのGoogle Chromeは、90年代のMicrosoft Internet Explorer的な独善性を感じさせるようになってきました。もちろん、悪いことだけではなくて、"rough consensus and working code"的なスピード感がブラウザの進化を加速しているのもまさしく90年代の「ブラウザ戦争」っぽいのですが。

そんなChromeに対して、まさかのMicrosoftが、Web標準準拠性とオープンネスを打ち出して「IE11こそWeb標準」というメッセージと共にPackaged web appsを推していく展開を想像してしまいます。

Windows 8 Developers「カンファレンスイベント vol.3.0」』の参加報告を兼ねて。