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石橋秀仁(zerobase)書き散らす

まじめなブログは別にあります→ja.ishibashihideto.net

最近は「グロースハック」というけれど、本質は10年前から変わってない

いっときPR配信サイトのフィードを購読して、ウェブ業界のあらゆるニュースリリースをウォッチしていた気持ち悪い人は私です。

10年くらい前の話です。

いろんな学びがありましたけど、端的に言えば昨今「グロースハック」と呼ばれてるような手法の重要性に気づきました。

人はウェブページを開いて1秒以内に「自分には関係ない」「理解できない」という意思決定をして去るよなあ、という当時ヤコブ・ニールセン博士が言ってたことを実感したんです。あらゆるニュースリリースを大量に読みまして。

さて、昨今「グロースハック」が流行っております。たいへん結構なのですが、問題は「10年前にウェブ業界がとっくに通り過ぎてきたノウハウ」を、またやりなおしてる感があるんですね。

まずは歴史に学んだ上で、その上に構築していったほうがいいのにね。残念です。

大橋ぜんたろう氏が開発したプロパテンション指数とか、知らんでしょ、最近のグロースハックの人。90年台の話だよ。

「スプラッシュムービー削除したらCVRが2倍に」とかね。ヤコブ・ニールセン博士が「スプラッシュは死ね」的にdisってたのは10年以上前ですよね。

なので「グロースハック」という言葉は新しいけど、10年前に書かれたウェブユーザビリティの本を読んだりするのも有意義だと思うんですよ。当時はウェブユーザビリティという言葉を使ってたけど、いまでいうグロースハック的な話もしてたわけです。

要するに昔は言葉が細かく分かれてなかったのです。だから今日のように言葉が細分化されているのは、たしかに進化です。しかし、それでタコツボ化してはダメでしょうと。

むかしに書かれたものも読みましょう。古典的な奴。

ヤコブ・ニールセンのユーザビリティの本とか、37シグナルズの『ディフェンシブ・ウェブデザインの技術―「うまくいかないとき」に備えたデザイン、「上手に」間違えるためのデザイン』とか。数年前に「EFO(エントリーフォーム最適化)」という言葉も流行ったけど、たしかその前に『ウェブ・フォーム・デザイン』という本も書かれてて、いまだに読む価値ありますし。

おわりに

GMOベンチャーパートナーズGP村松氏のブログ記事『資金が必要なわけではなかった。』で

これまでもベクトルと戦略PRを仕掛けたり、ゼロベースと共同でUXコンサルティングを提供してきたり、設立以来8年間取り組んできた。Andreessen Horowitzよりも前からやっているのだ。今後も、今回の勉強会だけではなく、実際に人を供給したり、事業提携を促進したり、現実の加速支援を行っていきたい。

と書いてあって、その勉強会のレポート記事が『グロースハック最新手法』なのですが、そういうコンテキストで、こんなことを思ったので書いてみました。我々(ゼロベース&GMOベンチャーパートナーズ)は、むかしから、その時々のバズワードとうまく付き合おうとしつつ、単にバズワードに乗っかるのではなく、その奥にある本質を希求してきたのだよなあ、という感慨。