カフェ利用のルールづくりと自治と民度(3)複雑性と複雑系と社会システム理論とオブジェクト指向
『カフェ利用のルールづくりと自治と民度』への追記。
ぼくは面倒くさいことが嫌いなんですけど、現実社会は複雑です。だからこそ「解きほぐしたい」「シンプルにしたい」とも思うんですが。
「複雑性を複雑なまま取り扱う」のが理想ですけど、それは、「複雑な問題をそのまま放置しておいてよい」ということにはならないわけです。「複雑性を複雑なまま取り扱う」のって無理で、「複雑系を複雑なまま取り扱う」のはできるはずなんですね。
要するに複雑系ってのは「シンプルな要素の組み合わせが複雑に振る舞う」ってことですから、要素はシンプルでいいわけですよ。
シンプルな原始的要素にまで分解して、高凝集(high cohesion)・低結合(low coupling)な要素間のネットワークにしたほうが、サブシステム単位で自治しやすくなるわけですね。
「アラン・ケイのオブジェクト指向は、生物学の細胞のメタファーを取り入れてる」みたいな話です。小さな自律的オブジェクトの組み合わせで、どれほど複雑な問題でも解ける、っていう考え方ですね。
うん、なんか『ソフトウェアシステムについてルーマンの社会システム理論を使って考えてみた』っていう話とつながってしまった。満足。