石橋秀仁(zerobase)書き散らす

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インフォメーション・アーキテクトと建築家の距離

インフォメーション・アーキテクトは建築家に頭を下げて仲間に入れて頂くのか、「人間存在にとっての環境に、物理と情報の区別など本質的ではないのだから、建築家はもっと情報建築にもコミットせよ」と対等なアーキテクトとして協働を呼びかけるのか、それが問題だ。

インフォメーション・アーキテクトが「建築」や「建築家」との距離について無自覚・無関心でいるのは怠慢だ。これはディスコースと政治の問題でもあるのだし。

建築家というものへの尊敬はあるけれど、憧れてはならない。そういうアンビバレントな緊張感のなかに自分を置いておきたい。ワナビー建築家では舐められるだけだ。


インフォメーション・アーキテクトは、個別の企業(とくに自身の勤め先)の利害を超えた、社会的正義の観点からの提言をしていく責任があると思います。

建築家は、社会を語ってます。政治にコミットしています。議員や首長が何人もいます。

情報建築家は、社会を語っていますか? 政治にコミットしていますか?

World IA Day 2013 東京に参加しました


インフォメーション・アーキテクトは、建築家(アーキテクト)としての職業倫理(エシクス)や規律訓練(ディシプリン)や言説(ディスコース)を取り入れて、社会的責任を果たすべきではないでしょうか。わかりやすく言えば、建築家になる必要があるのではないでしょうか。

「(情報)アーキテクト」原論


建築家(アーキテクト)は「生活環境としての物質空間」を構想・設計する役割において社会的信頼を得ています。それと同等の社会的信頼を得るべき職業、つまり「生活環境としてのウェブ(情報空間)」を構想・設計するシリアスなプロフェッショナルとして「ウェブ・アーキテクト」を名乗ります。

ウェブ(情報空間)を「物質空間と同等に重要な生活環境」に格上げするウェブ・アーキテクト


サイトマップを書くといった、情報を分類、整理するようなIAのスキルは普及しましたが、そこに、批評のリテラシーがついてきていないと思っています。IAに関わっている人が、本気で取り組めば、10年あれば社会が変わると思うんですが、彼らの話ってテクニカルなことばかりで、思想的、社会的、公共的な話ができていないんですよ。

フィロソフィー (5/8) ウェブにおける「ものづくり」と「批評」を両立させたい - ゼロベース株式会社