石橋秀仁(zerobase)書き散らす

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ドメイン駆動設計の面白さとビジネスにおける価値

『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』 - ブクログ

いろいろと思い当たるよね:

システムのそういう部分(※引用注:技術的なインフラストラクチャや、特別なドメインの知識がなくても理解可能な、うまく限定できるドメインに関する問題)は、コンピュータ科学者の関心を引くらしく、他でも使える専門スキルを構築して、履歴書を書く時のいい材料になると考えられている。特化したコアは、アプリケーションを実際に差別化してビジネスの資産とするようなモデルの部分であるのに、それほどスキルのない開発者によってまとめられることになるのが通例である。そういう開発者はデータベース管理者と協力してデータスキーマを作成し、モデルの持つ概念の力を一切利用することなく1機能ずつコードを書く。(p.408-409)

純粋に技術的な課題は、通常、才能のあるソフトウェアエンジニアにとって最も興味深くやりがいがあるように見えるものだが、ドメイン駆動設計によって開かれる新しい挑戦の領域は、少なくともそれに匹敵する。ビジネスソフトウェアを作るのに、混沌としたものをボルトでつなぎ合わせるようにする必要はない。複雑なドメインと格闘して、わかりやすいソフトウェア設計にすることは、優秀な技術者にとって刺激的な挑戦なのだ。(p.511)

(※引用注:強調は筆者による)